「思考の整理学」を読んでみての感想

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 



お茶の水女子大学名誉教授として活躍した外山滋比古さんの著書「思考の整理学」を読んだ。

約30年前に出版されたものにも関わらず、内容に古臭さをほとんど感じないことに驚いた。

今後、人間の仕事はコンピューターに取って代わり、どんどん人間の求められる性質が変わってくると本書で述べられていた。

そして、著者はコンピューターでは補うことができない創造性を強く持つことが現代社会を生き抜く術だと説いた。

自動運転が可能な車が登場し、病気の手術はロボットが行うなど、今まで人間が行ってきた仕事をロボットやAIが受け持つようになる。その一方で動画配信サービスやSNSの普及により、クリエイティブな才能を発揮できる機会も増えてきている。

著者の予測や思考が令和の時代を見事に捉えていることに興奮を覚え、あっという間に読み終えてしまった。

 

そして、この本は一貫して「考える」楽しさを教えてくれる。

 

「思いついた発想や思考は一度、寝かせることで発酵が始まり、奥の深い内容になる」

 

「良いアイデアは、気合を入れても意外と出てこない。むしろ、寝起きや運転中など全く関係ない場所で出現する」

 

「書いたり喋ったりすることで、意外な考えやひらめきが生まれる」

 

など、私にとって目から鱗なエッセンスが盛り沢山だった。

 

読んでいない方は是非とも一度読んでみて欲しい。

 

 

2020年本屋大賞作品「流浪の月」の感想と心に響いたセリフを紹介!

 

流浪の月

流浪の月

 

 



【あらすじ】

幼い頃に父を亡くし、母に捨てられ、伯母と暮らすことになった更紗は、息が詰まるような日々を送っていた。

そんな時に、公園でいつも見かける大学生の木村文に助けを求め、生活を共にすることになる。

一緒に暮らすことで幸せを手にすることができた更紗だが、行方不明者として世間から騒がれ、文は誘拐犯として逮捕されてしまう。その事件から15年後、二人は再会するのだが、またしても世間の常識や正義が彼女達を追い詰めていくことになる‥。

 

【読んだ感想】

現在、話題沸騰中である著者;凪良ゆうさんの「流浪の月」を読んだ。マイノリティな人にとっては、すごく心に突き刺さる小説なのではないかと感じた。私たちは、多数派の意見や常識に影響され、知らず知らずの内に自身の価値基準に投影されていく。以前よりは多様性を受け入れる世の中になってきていることは間違いないが、社会生活を円滑にするためには、ある程度は主義や価値観が均一でなければならないことは事実だ。

異端な存在となる更紗や文はそんな世間の均一化した価値観に疎外されてきた。だからといって、私はそんな世間に嫌気がさしたわけではない。正直、更紗と文の苦悩や心の内は複雑過ぎて、他人には理解しようにもできないのではないかと思う。もちろん、彼女達の境遇や苦しみに同情するし、最後に彼女達なりの幸せの形を見つけることができて本当に良かったと思う。

私もこれからは幸せの定義や世間の常識に囚われず、更紗や文のような何にも形容することができない「幸せの形」があるという事を信じて生活していこう。そして、自分の心の叫びにもっと正直になろう。

 

【心に響いたセリフ】

 

「相手に好かれたいとさえ願わなければ、人間関係に憂いはほとんど生まれない」

 

「結婚したら、どんないい男も点数下がっていく一方なんだよ。男から見た女も一緒。結婚って相手の点数が下がってくシステムなの。でもお金の価値は変わらないよ」

 

「お正月も、お盆も、クリスマスも、誕生日も、大型連休も、ひとりで過ごす。地震が起きても、わたしはひとりで逃げる。ある日、病気が見つかって余命告知を受けたりなど。わたしはその短い期間をひとりで過ごす。身寄りがないというのは、そういうことだ。けれど、あえて言ってしまおう。それがどれほどのことだ、と。(一部割愛)」

*彼氏の元を離れ、ひとりで生きる事を決めた更紗の心の声。

 

「ひとりの方がずっと楽に生きられる。それでも、やっぱりひとりは怖い。神様はどうしてわたしたちをこんなふうに作ったんだろう」

 

 

ELLEGARDEN活動休止発表直後のインタビューを読んで感じたこと

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活動休止を発表したELLEGARDENのインタビュー記事が掲載されたロッキンオンジャパンをメルカリで購入した。約12年前に発売されたもので当時、私は中学1年生だった。YOUTUBEでジターバグを聴いて「うわー!なんだこれカッコいい!」と思い、すぐにELLEGARDENのホームページにアクセスしたところ、ページ上に活動休止の文面が出てきてガッカリしたのを憶えている。しかし、その日からELLEGARDENが好きになり、活動再開を発表した日には、運転中の車内で泣きながら ELLEGARDENを聴いて喜びを噛みしめた。そんなエルレ大好き人間の私だがリアルタイムで聴いていた世代ではないので「活動休止」の真相については今までよく知らなかった。だからこそ、唯一?の活動休止のインタビュー記事が載るロッキンオンジャパン を購入したのである。その内容はメンバー全員ではなくボーカル・ギターの細美武士の単独インタビューで行われ、カットを一切せずにインタビューの内容をほとんど全文そのままで載せてあった。インタビュー内で、活動休止の直接的な原因を細美は述べることはなかったが、それは当事者である細美自身もまだ活動休止という事実に戸惑い、整理をつけることができなかったからなのだと、しどろもどろになりながら話す彼から察することができた。ただ、本人も言うように「メンバー間に次のアルバムを作ることに対するモチベーションに差があること」「音楽に一切の妥協を許さない細美のストイックさに他のメンバーが疲弊してしまったこと」が活動休止の起因となったことは間違いないだろう(その他に様々な要因もあると思うが)。楽曲を生み出すことは、生半可なものではない。作品は常に過去に作ったものを超えるものではなければならないし、そのためには前作以上に全身全霊で曲作りに取り組む必要がある。ELLEGARDEN のメンバー達も「楽曲を楽しみに待ってくれているファンのため」「ミュージシャンとしてより良いものを作りたい」という強い意志だけを頼りに、自らを必死に追い込んで素晴らしい多くの楽曲を生み出してくれた。しかし、その反動による燃えかすのようなものが約10年間の活動で徐々に積もっていき、彼らのエンジンを詰まらせてしまった。ELLEGARDENは最強のロックバンドで若者達のヒーローだったが、メンバー達はその重圧に耐えられるほど器用に立ち回る人達ではなかった。私はそんな彼らのピュアな部分にシンパシーを感じていたし、周りと馴染めず苦しむ一人の男としてステージに立って歌う細美武士の姿に何度も救われてきた。

 

2018年に10年の活動休止期間を経て、彼らは活動を再開した。活動休止になったことを「自身の度量がなかった」と振り返る細美武士は、震災以降のボランティア活動やそれに伴う仲間達との出会い、音楽シーンでも唯一無二の存在感を誇るthe HIATUS、毎年、全国各地のフェスやライブハウスを熱狂させ、エルレ世代だけでなく今のライブキッズ達からも絶大な支持を誇るMONOEYESでの活動を通して、肉体も心もブラッシュアップされた屈強な男として今、 ELLEGARDENのフロントマンとしてステージに立っている。

私は、まだその勇姿を見ることができていない。今年の4月にそのチャンスがあったがコロナ禍により、実現することはなかった。

コロナウイルスの影響でELLEGARDENのライブにいつ行けるのかは、正直見当もつかない。しかし、ウジウジ言っていてもしょうがない。活動休止中のELLEGARDEN のメンバー達がきっとそうだったように、この期間を自身が成長できる時間と捉えて、私自身もひと回り大きくなった姿で彼らに会いたいと思う。

 

 

【ELLEGARDEN】はやっぱり最高で最強のバンドだった

 

私が人生で最も影響を受けたバンド【ELLEGARDEN】が表紙のロッキンオンジャパンをメルカリで購入した。

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14年ほど前に発売されたものだが、状態はすごく良い。

 

中学1年生の時にクラスの友達からエルレを教えてもらわなかったら、私は一体どうなっていたんだろうかとたまに思う。特に中3〜高3までの間、本当に彼らの曲に救われてきた。

 

今回、私が購入したロッキンオンジャパンは、エルレのアルバム中で一番好きな【ELEVEN FIRE CRACKERS】の完成インタビューである。このアルバムのインタビュー記事を14年の時を経て、読むことができるなんてとてもワクワクする。ロッキンオンジャパンが家に届いたことをスマホの通知で知った私は、「早く読みたい!」という気持ちが先走り、仕事に中々集中できなかった笑。

家に帰ったら、早速読んでみた。インタビュー記事を読み終えて、一番に思ったのは「細美さん、音楽に対して妥協しなさすぎ!!」ボーカルであり、エルレの作詞作曲を担当する細美武士の曲作りに対する姿勢には、鳥肌が立つ。私は、ただの音楽好きなので、曲作りの苦労は漠然としか理解できない、というかほとんど分かってないと思う。ただここまで一切の妥協を許さずに音楽と向き合えるミュージシャンは中々見つからないはずだ。それぐらい命がけでアルバムを作っていたことが細美武士のコメントから伺える。エルレを知って早12年経ったが改めて思う。こんな最高でクールなロックアルバムをありがとう。この曲たちのおかげで山ばかりの学生時代を乗り越えることができました。

 

 

 

【書評】第1回本屋大賞受賞作品「博士の愛した数式」を読んで少し自分が嫌になった件

 

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

 

 



芥川賞作家小川洋子さんの代表作「博士の愛した数式」を初めて読んでみた。

元々、本屋大賞自体にあまり興味がなく、自分の好きな作家の作品や書店で気になった一冊を読むというスタイルなのだが、最近、好きな作家の作品は読み尽くしてしまったし、「気になる!」と思う本もなくなってきた。

そこで、まずは直木賞芥川賞よりもビギナー向け?な本屋大賞作品に目をつけて、その第1回受賞作品の「博士の愛した数式」を読むことに決めたのである。

 

読んでみて、まず思ったのが全体を通しての主題である「数式の美学」というものにいまいちピンとこない‥。

博士が家政婦やルート(家政婦の息子)に対して、数字のロマンや数同士の関係性の美しさを熱心に説明するのだが、どれも共感できないのである。

高校中退で勉強が苦手な家政婦も博士に触発されて、どんどん数学の素晴らしさやロマンに気付いていく(息子のルートも同様)。しかし、私はそんな二人とは対照的に物語の最後の最後まで、「数学の美学」に気づくことができなかった‥。

 

それが、すごく悲しい!!

だって、学生時代に赤点取りすぎて、校長室で勉強させられたこともある大の勉強嫌い&おバカの私には、一生わかることのできない世界だと思ったから!

作品の世界にある何遍もの感動ポイントを素通りしてゴールインしても骨折り損のくたびれ儲けだよ!

 

しかし、「数学の美学」は理解できない私でもこの作品が名作だというのはよくわかる。家政婦の慈悲深さやルートの大人顔負けの気遣い、博士の不器用だけれど温かい優しさには、こちらもホッコリさせられたし、「80分しか記憶がもたない数学博士」を主人公に据えた物語は新鮮味や意外性もある。

 

最後に気になった点だが、博士の義姉との関係性は結局どうだったんだろう?義姉とは恋愛関係だったのか?。もし、そうだったのならポップで心温まる話が急にドロドロした話に変わり、物語の世界観が台無しになってしまうかもしれない。この小説の素晴らしさを損ねないためにもあまり気にしないでおこう。

 

 

「水曜の朝、午前三時」書評と心に響いた名言

 

水曜の朝、午前三時 (河出文庫 は 23-1)

水曜の朝、午前三時 (河出文庫 は 23-1)

  • 作者:蓮見圭一
  • 発売日: 2017/11/03
  • メディア: 文庫
 

 


あらすじ

末期のガンで亡くなった翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために残した4本のテープの内容を軸に話が進んでいく。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働く当時23歳の直美と、外交官としての将来を期待されている理想の恋人・白井礼との熱い恋物語だった。

時代やすれ違いが二人を傷つける、しかしその反動でより一層お互いを想う気持ちは強くなっていくが…

 

読んだ感想

 

恋愛モノを好まない私だが十分に楽しむことができた。

主人公の四条直美の意思の強さにはとてもかなわないなと思った。まだ女性の身分が今よりも低く、男性が意思決定をするのが当たり前の時代にあれだけ自分のやりたいことを主張できるのって凄すぎる。でも、そんな自分を直美は誇らしくもあり、憎たらしくもあるのがセリフや心情から読み取れる。はっきりと意見を言い過ぎて相手を夫を傷つけたり、自身と性格が似ている同僚に嫌悪感を抱いたり等、彼女は自分自身に苛立ちを見せている。彼女のそんな部分に私は共感や親しみを覚えることができたので、最後まで置いてけぼりにされることなく読了することができた。

 

この小説の一番の魅力は、二人の恋物語の行方ではなくて、人生の教訓や指針となるような一節が非常に多い点だ。

それは、死期の近い直美が自身の貴重な経験となった白井との恋愛を通して、生きる上での重要なメッセージを娘に伝えるという形式だからである。

だから、この小説が多くの人に支持され続けているのだなと感じた。

 

心に響いた名言集

 

「これでお終いだ、もうどうにもならない。私自身、何度そう考えたかもしれません。でも、運命というのは私たちが考えているよりもずっと気まぐれなのです。昨日の怒りや苦しみが、明日には何事にも代え難い喜びに変わっているかもしれないし、事実、人生はそうしたことの繰り返しなのです」

 

*娘の葉子が母である直美の雑誌に書かれていたセリフで特に好きなもの

 

「理想を持つことは大切だけれど、実際には理想主義者の隣人ほどはた迷惑なものはないのです」

 

*患者からの評判はよいが、同僚からは疎まれている担当医についての直美のセリフ

 

「忘れてならないのは、たとえ小さかろうともその世界が彼らにとってはそこが世界の全てだということです。何があってもここで生きていこう。そう決めた人たちを笑い者にした私は、やはり了見が狭かったのです。」

 

*上役の顔色ばかり窺っていた者を軽蔑していたが、後にそれは間違いだと感じた際のセリフ

 

「人生は選択して決意した瞬間に飛躍する」

 

*直美の好きな哲学者キルケゴールの一節

 

「その人が言ったことをそんなに気にしなければいけないほど、お前はその人のことを重視しているのか」

 

*悲しい出来事があった成美が、兄である白井に相談した際の白井のセリフ

 

確かに重要な話なのかもしれません。でも、いつだってそうではありませんか。いつもいつも重要な話ばかりではありませんか。そうではなくて、たまには普通の話をしませんか」

 

*記者である夫が巷で話題になっている話ばかりするので、それにうんざりして直美が放ったセリフ。

 

「人生は宝探しなのです。嫌でも歩き出さなければならないのだし、それなら宝探しと割り切った方が楽しいに決まっているではないですか。旅の途中には多くの困難があるでしょう。世の中には好きになれない人間、同意できない人間でいっぱいです。中には嫉妬や憎悪、悪意など、あらゆるマイナスの感情を持って、あなたの冒険を邪魔しにかかる人間もいるでしょう。私の前にも、そんな人たちが何人も現れました。そのたびに、私は彼らを恨んだり憎んだりしたものだけれど、いまでは、感謝さえしています。皮肉でいうのではなく、ああした人たちがいなければ、せっかくの宝探しもひどく味気のないものになっていたと思うから。迷ったときは急がずに立ち止まりなさい。慌てたって、いいことは一つもありはしないのです。物事を理性的に、順序立てて考えるのは悪いことではないし、勉強や読書は常にあなたの助けになってくれるでしょう。でも、これだけは忘れないように。何にもまして重要なのは内心の訴えなのです。あなたは何をしたいのか。何になりたいのか。どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。それは一時的な気の迷いなのか。それともやむにやまれぬ本能の訴えなのか。耳を澄まして、じっと自分の声を聞くことです。歩き出すのはそれからでも遅くはないのだから」

 

*直美が娘のために遺したテープの一番最後のメッセージ。

 

以上が「水曜の朝、午前三時」を読んでみて、特に心に響いた名言集でした。

 

水曜の朝、午前三時 (河出文庫 は 23-1)

水曜の朝、午前三時 (河出文庫 は 23-1)

  • 作者:蓮見圭一
  • 発売日: 2017/11/03
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

「スタンフォード式 最高の睡眠」を読んだ感想

今回は、著者;西野政治「スタンフォード式 最高の睡眠」の感想と感銘を受けたポイントを3つ紹介していきます。

 

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

 

 



私がこの本を手に取った理由は

 

  • 忙しくて満足に睡眠がとれない
  • 若い頃に比べて長時間眠ることができなくなってきた。
  • 疲れが中々取れない

ここ最近、上記の理由で悩んでいたからです。

 

一人暮らしや実家暮らしをしていた頃は基本家に帰ったら

 

「何もしなくていい!フリーダム!」

 

「自分が寝たいタイミングで好きなだけ寝る!」

 

というような生活でしたが、彼女と同棲するようになってからは中々そういう訳にもいかなくなってきました。

 

家事も分担制ですし、彼女の強い意向で「先に布団に入って寝る」ということができないのです。

 

ですので、彼女が家で遅くまで仕事をするときなんかは、私も一緒に起きてなければいけないのです。(我慢できずにソファで寝落ちすることもありますが・・)

 

今のところはなんとか頑張れていますが、いずれ限界は訪れるでしょう。

 

ですので、睡眠の知識を身につけて「睡眠の質」を高めよう!という結論に至り、この本を読みました。

 

実際にこの本を読んでみた感想を一言で表すと、

 

「睡眠より覚醒の大切さが理解できる」

 

 

日中に、どれだけ脳と身体を覚醒させているかが「睡眠の質」に大きく関わってくるのです。

 

この事実を知ってからはどんなに睡眠不足で体がダルかったとしても、無理やりにでも体をキビキビと素早く動かすように意識しました。

 

すると体と頭が徐々にクリアになり、ダルさが消えてやる気がみなぎってくるようになったのです!

 

それと同時に寝つきも良くなり、より深く眠ることができるようになりました。

 

今まで、睡眠不足の時は「体が疲れているから、あまり動かないようにしよう」と日中の活動をセーブしていましたが、

 

それはむしろ逆効果だったのです。

 

「疲れている時こそ動いて脳を覚醒させる」ことを意識してシャキシャキと日々を送っていきたいです!

 

最高の睡眠を得るための重要ポイントを紹介!

 

スタンフォード式 最高の睡眠」で紹介されている睡眠メゾットの中で、特に筆者が感銘を受けたポイントを紹介していきますね。

 

「最初の90分」をどれだけ深くできるのかカギ!

 

寝始めの「最初の90分」を深くすることで睡眠の質は劇的に改善されます。

 

私たちは睡眠中、約90分周期でノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)を交互に繰り返しています。

 

寝ついたあとすぐに訪れるのはノンレム睡眠であり、最初の90分間のノンレム睡眠は睡眠全体の中でもっとも深い眠りなのです。

 

その一番始めにくるノンレム睡眠を深くさせることで、成長ホルモンが多く分泌されて体と脳のメンテナンスを最大限に行うことができます。

 

中々睡眠時間が確保できない人は、「最初の90分」を深くさせることに注力しましょう!

 

睡眠の質を上げるには、日中の過ごし方が重要!

 

睡眠と覚醒は表裏一体であり、日中に体と脳を目一杯使い覚醒させることで相乗的に睡眠の質も上がります。

 

覚醒する上で特に重要なのが朝です。

 

朝からダラダラしていると、脳が覚醒せず「日中の活動も低下」+「睡眠の質の低下」のWパンチでデメリットしかありません。

 

  • 朝、起きたら日光を浴びる
  • 冷水で顔を洗う
  • テンションの上がる音楽を聴く

 

など、脳を覚醒させる行動を取り、シャキッとした朝を迎えましょう!

 

日中の覚醒度を上げ、質の良い1日を送ることで快眠レベルもグッと上がるはずですよ!

 

認知と行動を心がける

 

不眠や睡眠不足で悩む方は多いですが、それを打破するためには認知行動療法は必須項目です。

 

認知行動療法とは

 

  1. 正しい知識を得て理解を深める(認知)
  2. 翌日の活動の質・パフォーマンスを上げるための行動づけをする(行動)

 

この認知と行動を繰り返すことによって、物事の捉え方や対処術を少しずつ身につけていきます。

 

例を挙げると

 

「寝る直前にスマホをいじると睡眠の質が低下するという知識(認知)を知ったので、寝る直前は読書に切り替える(行動)」

 

簡単に説明するとこんな感じです。

 

療法と聞くと専門的で少し難しいイメージを持たれるかもしれませんが、実際は非常にシンプルで簡単なのです。

 

重度の不眠症の方は薬物療法も必要だと思いますが、軽度の方であれば認知行動療法で睡眠の改善は可能です。

 

不眠や睡眠不足で悩む方は、諦めずに睡眠に関する知識とそれに基づいた行動プランを考えましょう!

 

終わりに

 

スタンダード式 最高の睡眠」の主観的重要ポイントを紹介いたしました。

 

「睡眠の悩みを解消したい!」

 

そう思っている方は、一度読んで欲しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠